ゆらの木の施術について

ゆらの木に来られるお客様には2通りのパターンがあります。
1つは、自分の身体と対話ができていて、メンテナンスが必要な時に来られる方。もう1つは自分の体を過信していると言うか、私から見ると奴隷化している方。

いずれにしろ私は、お客様が自覚している痛みや違和感を改善するために、お客様へのカウンセリングが長くなる事があります。

問題は奴隷化された身体の改善です。

身体は会社組織

ある部位(部署とします)の痛みを緩和するために、他の部署が痛んだ部署をフォローし始めます。
例えば、最初は足の深爪で歩く時痛いから、少し歩き方のバランスが崩れます。足首と膝と股関節がバランスを取ルために残業を始めます。
足首と膝と股関節がフォローしている間に、深爪は治ります。
(やれやれ、久しぶりにゆっくり風呂にでも入ってゆっくりするか!)
と足首たちが思ってるのに、突然ジョギングするぞ命令が降ります。
本人は思っているのは、
『深爪も治ったし、そろそろ運動しよう!』もしくは、『町内の草刈りしなきゃ』とか。
当然、(えーー無理!)とちょっとだけ違和感の信号を送ったりするけど、膝たちはなんとか頑張ろうとします。

それを見かねた腰と首は
(同じ屋根の下で暮らしてるんだ!手伝うよ!)
とフォローを始めます。そして、やっと解放された時には全身ぐったりです。これはあくまでもイメージです。

この程度のことは皆さんいつも経験しています。
身体は偉いので睡眠中に様々な修復作業をし復旧活動をします。
自分自身も温泉に行ったり、軽いストレッチをしたり、身体に良さそうな何かを食べたりして、なんとか日々を過ごします。

わかっていただきたいのは、深爪と云えど、体全体がダメージを受けると言うことです。誰もが経験のある足首の捻挫から全身のバランスが崩れ、何年も次々と不調が続くことはよくあります。

組織の正常化

カウンセリングをして、身体を触り始めると、そのストーリーが見えてきます。身体の一筋づつ確認するには時間がかかりますから、まず全体を見て見立てをし、予測してポイントを探します。そして施術後に状態の説明と今後の見通しをお話しします。初めてのお客様は最低45分の施術と別にカウンセリングのお時間を頂くのはそのためです。

当然ですが、お客様は今痛い場所を改善しに来られます。
もちろんそれを最優先に施術します。
でも肩凝りの大半は肩自体をほぐしても痛みはとれず、軽くなった感も一時的です。
肩をほぐすには、腕や、肩甲骨、鎖骨周り、首は必須です。
腰の場合は太ももや臀部、膝なら足首を含めた足全体のバランスを改善します。
全身をほぐしていくと、だんだんストーリーはハッキリしてきます。
それは学生時代や幼少期の怪我まで遡ることがあるんです。

整体院などがどうして今のように週一回のペースで通うことにしたのか判りません。多分、経営状態を安定するためと、施術者のペース配分のためかと思います。

施術内容も頻度も回数も、症状によって違うんです。
定期的にメンテナンスで来られる方も、場合によっては日を空けずに続けて来ていただくこともあります。

かかりつけのコンサルタント

そして最終目標は、ゆらの木に来なくても元気!自分でメンテナンス出来る!の状態がベストです。ただ人間ですから、気をつけていても風邪を引きます。整体に関係ないと思われる風邪も咳によって全身が凝ります。その時は、回復の手助けとアドバイスをさせて頂く。会社の経営コンサルタントが必要な時があるように、掛かり付け医とは別に、ゆらの木がお客様の身体のコンサルタントになれればと思っています。

元気な時もそうでない時も、側でお客様の生活を支えられたら嬉しいです。

お客様が改善していくために、私の出来るあらゆる手技を使います。私は神様じゃないので、症状の全てをキレイさっぱり改善することはできません。

でも施術する時は、今の私の全力を尽くします。そして、自分自身の技術レベルを上げるために日々精進していきます。

 

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