6月の体調管理で猛暑の夏に備える

6月は、まだ真夏ではありません。
けれど身体は、すでに夏に向けた負担を受け始めています。

湿度が高くなり、汗が乾きにくくなる。
気圧の変化で、頭や首、肩まわりがつらくなる。
日中は蒸し暑く、室内では冷房が入り始める。
夜は寝苦しさが出て、眠りが浅くなる。

こうした不調を残したまま7月、8月の猛暑に入ると、身体は暑さに対応しにくくなります。

6月の体調管理は、夏本番を楽に過ごすための準備です。

夏の不調は、暑さだけで起こるわけではありません

夏を乗り切るために大切なのは、ただ冷やすことでも、ただ汗をかくことでもありません。

身体が熱を逃がすこと。
必要な温度を保つこと。
そして、夜にはきちんと休息へ戻れることです。

その調整を担っているのが、自律神経です。

自律神経は、普段こちらが意識しなくても、汗をかく、血管を広げる、血管を縮める、心拍や呼吸を調整する、内臓の働きを保つなど、身体を守るために働き続けています。

けれど、湿度、暑さ、冷房、睡眠不足、疲労が重なると、その調整にも限界があります。

自動車にオイル交換や点検が必要なように、身体にもメンテナンスとサポートが必要です。

夏の身体は、一日中体温調整を続けています

日中に汗をかき、室内では冷房で皮膚表面が冷える。
外に出ると再び暑くなり、また汗をかく。
夜になっても湿度が高く、身体の奥に熱が残ったように感じる。

この繰り返しの中で、身体は一日中、体温調整を続けています。

ここで見る必要があるのは、表面の冷えだけではありません。
身体の内側にある、深部体温の動きです。

深部体温が下がることで、身体は休息に入りやすくなります

本来、眠る前には深部体温が少し下がり、身体は休息へ入りやすくなります。
日中に活動し、夜に休むためには、この体温の下がり方が大切です。

ところが、日中の疲労、湿度による発汗のしにくさ、冷房による筋肉の緊張、入浴不足、睡眠の乱れなどが重なると、夜になっても身体が休息に入りにくくなることがあります。

寝つきにくい。
眠りが浅い。
朝から身体が重い。
首や背中が張っている。
胃腸の動きが鈍い。
汗をかいてもすっきりしない。

こうした反応は、夏本番になってから急に出るものばかりではありません。
6月の段階で、すでに身体が準備不足を知らせている場合があります。

呼吸と血流も、夏の体調管理に関わります

首、背中、肋骨まわりの筋肉が硬くなると、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、胸郭の動きが小さくなり、身体は緊張を抜きにくくなります。

また、背中や肩まわりの張りが強い状態では、血流も滞りやすくなります。
血流が滞ると、熱を運ぶ働きや、余分な熱を逃がす働きにも影響します。

つまり、夏に向けた体調管理は、単に冷やさないことでも、汗をかくことだけでもありません。

筋肉の張りをゆるめること。
呼吸が入りやすい状態にすること。
血流が滞らないようにすること。
身体が熱を逃がし、休息に戻れる状態をつくること。

この準備が、猛暑の夏を過ごすために大切です。

自分でできる6月の体調管理

6月のうちから、日々の過ごし方を少し整えておくことも大切です。
特別なことをする必要はありません。身体が休息に戻りやすい状態をつくることが基本です。

寝る前は、呼吸を整える時間をつくる

まず見直したいのは、睡眠前の過ごし方です。
夜遅くまで強い光を浴びたり、身体が緊張したまま布団に入ったりすると、休息への切り替えが遅くなります。
寝る前に数回、ゆっくり息を吐く時間をつくるだけでも、首や肩、背中の緊張が抜けやすくなります。

入浴は、汗をかくためではなく休息への切り替えに使う

暑くなると、シャワーだけで済ませやすくなります。
けれど、ぬるめのお湯に短く浸かることで、皮膚表面の血流が戻りやすくなります。
入浴は、無理に汗をかくためではなく、身体が休息へ切り替わる準備として使います。

冷たい飲食に偏りすぎない

暑い時期に冷たいものを取ること自体が悪いわけではありません。
ただ、冷たい物ばかりが続くと、内臓に負担がかかり、身体全体のだるさにつながることがあります。
常温の飲み物や温かい汁物を少し入れるだけでも、身体の反応は変わります。

汗をかいた後は、水分だけでなく塩分も意識する

日中に汗をかいた後は、水分だけでなく塩分も必要になることがあります。
汗をかいているのに水だけを多く取ると、身体が重く感じる場合もあります。
食事の中で味噌汁や梅干しなどを取り入れることも、夏の体調管理には役立ちます。

6月は、夏に対応できる身体へ移っていく時期

6月は、春のように身体を外へ開いていく時期から、夏の暑さに対応する時期へ移っていきます。

夏に向けて身体に必要なのは、余分な熱を逃がせること、汗をかけること、血流が滞らないこと、そして夜にはきちんと休息へ戻れることです。

ただし、汗をかけばよいわけではありません。
汗をかきすぎれば、水分や塩分を失い、身体は消耗します。

冷やせばよいわけでもありません。
冷房や冷たい飲食が続くと、皮膚表面の血管は収縮し、筋肉はこわばりやすくなります。

動けばよいわけでもありません。
疲労が強い状態で無理に動けば、回復に使う力まで消耗します。

反対に、動かなすぎても、筋肉のポンプ作用が働きにくくなり、血流や熱の移動が滞りやすくなります。

6月の体調管理では、発散と休息、冷やすことと温めること、動くことと休むことの偏りを見ていくことが大切です。

疲れが浅いうちに整えることも、夏への準備です

ゆらの木では、その日の身体の状態を見ながら、筋肉の張り、呼吸、血流、自律神経の反応を確認し、必要な整えを行います。

強い不調が出てから整えることもできます。
けれど、疲れが浅いうちに整えておく方が、身体は反応しやすくなります。

6月の体調管理は、猛暑の夏への準備です。

「最近、身体が重い」
「眠りが浅い」
「汗をかいてもすっきりしない」
「首や背中の張りが抜けにくい」
「夏になる前に一度整えておきたい」

そう感じる時は、無理を重ねる前に身体を整えるタイミングです。

日々の体調管理を後回しにせず、無理なくご利用いただければと思います。

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Tanaka Chiaki
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